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研究課題
核融合定常プラズマ維持を目指した粒子バランスとその制御に関する研究 -
研究内容
物質には、固体・液体・気体といった状態があります。固体にエネルギーを加えると液体に、さらにエネルギーを加えると気体に変化します。そしてさらに気体へエネルギーを加えるとプラズマという状態になります。私たちの目指している核融合発電は、1億度を超える高温プラズマに水素燃料を注入し、注入された水素が高温のイオンとなって核融合反応を起こすことで成立します。イオン化した水素(燃料粒子)は時間の経過とともにプラズマの外に排出され、一部は真空容器壁表面に吸蔵されたり、また一部は壁で跳ね返って再びプラズマに戻ったり、さらに一部は真空ポンプによって容器の外に排出されるなど、さまざまな経過を辿ります。つまり燃料粒子を私たちの思い通りに制御することは、予想以上に困難なのです。そこで私たちは、燃料粒子の制御を容易に、かつ安定的に行うための方法を確立するための研究を行なっています。