可知化センシング
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助教江本 雅彦

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  • 研究課題

    核融合科学研究所における大型ヘリカル装置(LHD)実験を中心に、実験データの管理・解析基盤の高度化および研究環境の整備に取り組んできた。

    平成10年当時、LHD実験で取得されるデータは各計測システムごとに分散管理されており、複数データを横断的に解析するためには、研究者が個別にデータを収集する必要があった。この課題に対し、データベースによる一元管理システムを構築するとともに、可視化ツールの開発やデータ間の依存関係を考慮した解析処理の自動化を実現した。これにより、従来は限定的であった解析を全放電実験に拡張し、LHD実験におけるデータ解析環境の飛躍的な向上に貢献した。この成果は高く評価され、平成27年にプラズマ・核融合学会技術進歩賞を受賞している。

    また、LHD実験は全国規模の共同研究として実施されていることから、遠隔地からの円滑な実験参加を可能とするシステム開発にも取り組んだ。マルチキャスト通信やWeb技術を活用したアプリケーションを開発し、遠隔地の研究者がリアルタイムで実験に参加できる環境を整備することで、実験運用の効率化に寄与した。

    さらに、核融合科学研究所が公開する原子・分子データベースについても、旧来のシステムを刷新し、現代のインターネット環境に適合した形で再設計を行った。加えて、国際的な連携のもと、分散する関連データベースを横断的に検索可能とするインターフェースを実装し、研究基盤の国際的な利便性向上に貢献している。

    現在は、これまでLHD実験で培った技術の他実験装置への展開を進めるとともに、次期計画であるCHD実験のデータ処理システムの開発を行っている。また、実験データのオープン化を推進するための開発を行っている。

論文リスト