核融合炉のプラズマ対向壁は高粒子負荷・高熱負荷を定常的に受け続けます．「超高熱流プラズマ対向機器開発」の研究課題では，最も高い熱・粒子負荷を受けるダイバータ受熱機器の開発を行っています．本受熱機器は，銅合金の水冷却ヒートシンクにタングステンのアーマー材料を接合させた構造を基本としています．これまでに，独自で開発した「先進多段階ろう付接合法(AMSB)」を用いて超高除熱性能の新構造ダイバータ受熱機器の開発に成功しています．一方，「プラズマ壁相互作用」の研究課題では，熱・粒子負荷によりプラズマ対向壁表面および内部に生じる照射欠陥組織を透過型電子顕微鏡(TEM)などの分析機器を用いて観察することで，対向壁の損傷過程の解明を進めています．