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研究課題
トロイダル磁場閉じ込め核融合理工学 -
キーワード
- 複数イオン種輸送
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研究内容
核融合研採用当時は支援実験装置Compact Helical Systemの本体・計測担当であり、並行して後継装置としての準対称ステラレータの設計活動にも関わった。この時にこのような特殊な新規磁場配位にも適用可能な新古典理論(トロイダル磁場中のドリフト軌道効果とクーロン衝突効果に起因する諸現象の理論)のフレームワークを提案した事が、同時期に各種準対称装置の設計・建設段階にあった米国をはじめとする各種の国内外共同研究活動のきっかけとなる。最近ではNBI加熱や核融合反応で発生する高速イオンが熱化粒子に与える各種影響(運動量入力、非等方加熱、両極性静電場形成など)を扱うべくこの理論を拡張し、NBI実験に応用している。今後は将来の燃焼炉心におけるブートストラップ電流などにこの手法を応用し炉設計活動にも役立てたいと考えている。