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位相空間乱流ユニット「ティータイムセミナー」のご案内(2月6日)

2026年2月6日(金)13:00より、海老原祐輔先生をお迎えしてティータイムセミナーを開催します。ぜひご参加ください。

【 場 所 】 ハイブリッド(対面: NIFS研究棟I-401セミナー室、オンライン: MS teams)

【 話し手 】 海老原祐輔 (京都大学生存圏研究所)

【 題 目 】 「オーロラ爆発はなぜ起こるのか?」

【 内 容 】 

地球の固有磁場は太陽から恒常的に吹き付ける太陽風(高速プラズマ流)を遮り、磁気圏を形成します。磁気エネルギーは絶えず太陽風から磁気圏に流入しており、磁気圏は常に変動しています。なかでも、オーロラ爆発と呼ばれるオーロラが急激に増光・拡大する現象はサブストームと呼ばれ、地球近傍の宇宙空間で起こる最も激しい変動の一つとされています。サブストームが発生すると、極域では高さ約100 kmの電離圏で強いジェット電流が流れ、地磁気を大きく乱します。また、数千億ワットにも及ぶ膨大なエネルギーがジュール加熱により消費されます。なぜオーロラが突然明るく光り出すのか、そして膨大なエネルギーがどのように運ばれてくるのかは宇宙空間物理分野における大きな謎となっています。私たちは3次元グローバルMHDシミュレーションでオーロラ爆発を再現し、時空間変動を考慮した「動的解析」によってサブストームの発生過程を解き明かすことを目指しています。オーロラの増光、ジェット電流の急増、消費エネルギーの急増の鍵を握るのが沿磁力線電流です。大規模な沿磁力線電流はアルベン波によって運ばれることから、電離圏におけるサブストーム・オンセット地点を起点として、アルベン波の波束を時間について逆方向に追跡しました。その結果、地球近傍でおこる磁気リコネクションによって生じた高速流が東西に分流し、磁力線を引っ張ることでアルベン波を励起していることが分かりました。さらに、磁気圏と電離圏が電磁気的に結合することで、上向きの沿磁力線電流(明るいオーロラに対応)が拡大することも示されました。本セミナーでは、シミュレーション結果を紹介するとともに、2次元オーロラスペクトルメータHySCAIとの比較研究の可能性について展望します。

【 世話人 】 西浦正樹

【 問い合わせ 】 西浦正樹(nishiura.masaki@nifs.ac.jp)