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複合大域シミュレーションユニットセミナー(2025年2月19日)

 下記の通り複合大域シミュレーションユニットのユニットセミナーを開催します。

 後藤先生には乱流の最新研究のお話を、前山先生には、後藤先生と相互作用が期待できる話題をお願いして講演内容を決めていただきました。

 是非ご参集・ご参加ください。

  記

[日時] 2025年2月19日(水) 13:00〜15:30

  13:00-14:15 後藤晋(大阪大学、核融合科学研究所客員教授)
  14:15-14:30 休憩
  14:30-15:30 前山伸也(核融合科学研究所)

[場所] 核融合科学研究所  シミュレーション科学研究棟1F会議室 + オンライン併用

(接続情報は別途メールにて、参加申込・招待された方へお知らせします)

[講師・題目・講演概要] 

・後藤 晋(大阪大学、核融合科学研究所客員教授)

「高分子の添加による乱流の低減現象」

微量の高分子(や界面活性剤)を作動流体に添加すると、その乱流が劇的に低減される現象が古くから知られる。これまでは実験が主導して解明が進んできたこの現象であるが、近年は非ニュートン流体の数値シミュレーションが盛んに行われるようになり、多くの知見が蓄積されてきた。我々もこの複雑現象の解明を目指し、室内実験に加えて、いくつかの手法を用いた大規模数値シミュレーションを実行してきた。本セミナーでは、作動流体の緩和時間と乱流の特徴時間の比であるワイゼンベルグ数に応じて、どのように高分子の添加による乱流低減が起こるかを明らかにした結果を報告する。

・前山伸也(核融合科学研究所)

「非線形三波相互作用の非局所・非等方伝達解析」

非線形移流項による三波相互作用は、乱流の起源となる基本的な素過程である。磁化プラズマ乱流では微視的不安定性により駆動される波動や帯状流などの構造の存在により、波数空間で非等方・非局所的なエネルギー伝達が卓越しうる。先行研究 [Maeyama, New J. Phys. (2021)] で提案された三波エネルギー伝達の有向表現を用いることで、従来の中性流体乱流で用いられてきた等方的なシェル間エネルギー伝達や非等方・局所エネルギー伝達解析では十分に表現できなかった、非等方・非局所エネルギー伝達解析が可能となる。本セミナーでは、長谷川-若谷方程式に基づく2次元抵抗性ドリフト波乱流シミュレーションを題材に、渦構造が支配的なケースと帯状流が支配的なケースでのエネルギー伝達の違いを議論する。特に、帯状流が支配的な場合には、帯状流の波数幅で生じる非等方・非局所エネルギー伝達が顕著に表れることを示す。

[お問合せ]  cg-sim

  • 興味をお持ちの方はどなたでもご参加いただけますが、情報セキュリティおよび貿易管理の観点から、オンライン参加をご希望の方は事前申込をお願いします。お申込みは、氏名、所属、職名または学年、連絡先メールアドレスを明記の上、cg-sim までメールにてお送りください。折り返し参加の可否と接続情報をお知らせします。
  • 当日、参加者名簿を作成します。名簿は法に基づいて開示される場合があります。
  • 各所属大学・機関において研究倫理教育を受講した上でご参加ください。