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上原日和准教授らが日本原子力学会材料部会のBest Figure賞を受賞!

 このたび、可知化センシングユニットの上原日和准教授らが、第6回日本原子力学会材料部会Best Figure賞を受賞しました。この賞は、原子力材料に関連した学術的価値の高い華麗な図表や写真を表彰するもので、超高流束協奏材料ユニットの能登裕之助教、可知化センシングユニットの楊浩天氏(総研大5年)、同ユニットの上原日和准教授、日本タングステン株式会社の田中智基氏、同社の藤田貴弘氏の連名で受賞しました。

 受賞対象となったのは、上原准教授の撮影した電子顕微鏡写真「W/Cu接合界面に出現した神獣達 ~レーザー加工と無欠陥接合法によるアンカー接合面~」です(下図)。これは、耐熱材料であるタングステンの表面にレーザー照射でマイクロメートルの凹凸構造を形成したのち、徐熱材料である銅を特殊な手法で接着した試料で、接合した界面を顕微鏡で拡大して撮影しました。ドラゴンやフェニックスの頭部に見立てられた特徴的な突起構造をもつタングステンが銅の中に隙間なく入り込むことで、接着強度や熱の伝達効率が飛躍的に高まる効果が期待できます。上原准教授らは、この革新的な複合材料を応用したものを、ダイバーターとよばれる核融合炉内の重要パーツとして将来利用することを目指しています。

 また、本受賞作品は、核融合材料を専門とする能登裕之助教(超高流束協奏材料ユニット)のほか、レーザー加工をおこなった楊浩天氏、無欠陥接合(NDB法)を担当した日本タングステン株式会社の田中智基氏・藤田貴弘氏の協力のもと創出されました。可知化センシングユニットでは、今後もユニット間連携や産学連携体制を強化し、プラズマ・核融合分野の発展に貢献してまいります。

 上原准教授が中心となり、当該研究を対象としたクラウドファンディングもおこなっています。皆様からのご寄付をお待ちしています。

https://www.nifs.ac.jp/kikin/menu-projects01.html

受賞対象となった電子顕微鏡写真(出典:日本原子力学会、掲載許可取得済)
授賞式の様子(右が上原日和准教授)
左から能登裕之助教、楊浩天氏、上原日和准教授

お問い合わせ: 可知化センシングユニット長 uehara.hiyori@nifs.ac.jp