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固体増殖ブランケット相互作用国際ワークショップCBBI-22の開催報告

向井 啓祐

10月6―8日に第22回・固体増殖ブランケット相互作用国際ワークショップCBBI-22が京都大学おうばくプラザ(宇治キャンパス)で開催されました!

現地実行員として1年ほど前から会議の誘致や準備に携わり、盛況のうちに無事に終えることができ、とてもほっとしています。

CBBI-22

CBBI (International Workshop on Ceramic Breeding Blanket Interaction)は2年に1度開催される国際ワークショップで、今回で第22回目となる歴史の長い会議です。静岡県清水市でCBBIの前週(9月28日―10月3日)に開催された国際核融合炉材料国際会議(ICFRM-22)のサテライトミーティングとして開催されました。

筆者(向井)がはじめて参加したのは2011年にアメリカのポートランドで開催されたCBBI-16でした。それ以降はすべての会に参加していますので、個人的にはとても付き合いの長いワークショップです。

今回は日本、英国、欧州、韓国、米国、インド、中国、カザフスタンから合計46名の研究者にご参加いただき、合計41件の口頭発表が行われました。

質問時間には予定時間を超えて議論が続くなど、とても活気のある3日間となりました。また、今回は複数の企業からの参加者もあり、産業界からのフュージョンエネルギーに対する関心の高まりを感じることができました。

CBBI-22の国別参加者数

BeWSとの合同開催

また、今回は第17回ベリリウム技術に関する国際会議 BeWSと合同開催され、ジョイントセッションは異なる専門領域の研究者の意見交換の場となり、例年以上にインタラクティブな雰囲気だったことが印象的でした。

CBBI/BeWSジョイントセッションの様子

テクニカルツアー

会議の最終日の 8日には、京都大学エネルギー理工学研究所のヘリオトロンJの施設見学ツアーを実施しました。大型のプラズマ装置を間近で見学できる貴重な機会となり、参加者からは「装置開発の歴史や経緯を知れてとてもよかった」「装置の実機を見られて理解が深まった」と非常に好評でした!

ヘリオトロンJ見学の様子

会議録

CBBI-22の会議録(プロシーディングス)はこちらからダウンロードが可能です。

Keisuke Mukai (Ed.) Proceedings of the 22nd International Workshop on the Ceramic Breeder Blanket Interactions, Zenodo, 2025

DOI10.5281/zenodo.17685909

言語 : English

Contributor
Keisuke Mukai1,2, Jae-Hwan Kim3, Takumi Chikada4, Juro Yagi5

 1 National Institute for Fusion Science 
 2 The Graduate University for Advanced Studies, SOKENDAI 
 3 National Institutes for Quantum Science and Technology
 4 Shizuoka University
 5 Kyoto University

謝辞

参加者の皆様、そして運営にご協力いただいた現地実行委員の金宰煥 博士(量子科学技術研究開発機構)、近田巧未准教授(静岡大学)、八木重郎 准教授(京都大学)に心より御礼申し上げます。本ワークショップは2025年度京都大学エネルギー理工学研究所 「ゼロエミッションエネルギー研究拠点」の支援を受けて実施されました (ZE2025D-04)。Heliotron J のご案内にご協力いただいた京都大学エネルギー理工学研究所の稲垣滋教授と金史良助教に感謝申し上げます。