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講演会「産業応用プラズマを対象としたトムソン散乱計測の実際」(7月17日・ハイブリッド開催)

 第5回・可知化センシングユニットセミナー開催のお知らせです。

 7月17日に北海道大学の富田健太郎准教授をNIFSへお招きし、講演会を開催します。レーザートムソン散乱法によるプラズマ計測について、技術から最新の成果までお話しいただきます。皆様のご参加をお待ちしております。

日時:   7月17日(水)16:30-17:45

場所:   核融合科学研究所 研究一期棟4階402会議室、および zoom(ハイブリッド開催)

講演者:  富田健太郎(北海道大学工学研究院 応用量子科学部門 物質量子工学)

講演題目: 産業応用プラズマを対象としたトムソン散乱計測の実際 – 分光器設計からスペクトル解析まで –

講演要旨: 

 レーザートムソン散乱法はプラズマの最も基本的な物理量である電子温度(電子エネルギー分布関数)・電子密度を高精度に計測可能な手法として、磁場閉じ込め核融合プラズマをはじめ、産業応用を目的とした多種多様なプラズマに適用されている。講演者はこれまで電子温度で3桁程度(0.1~100 eV)、電子密度で10桁程度(1016-1026 m-3)の広範囲にわたりトムソン散乱計測を実施してきた。
 トムソン散乱は計測対象(プラズマ)にレーザーを入射し、その交点からの2次的放射(散乱)を分光器に導き分光・解析する散乱計測である。自由電子の散乱断面積が小さく、一般的に難しい計測と言われているが、検出器の進歩もあり、一昔前と比較するとハードルは下がっていると感じる。
 本講演では、いくつかの実例を基に、散乱信号の見積もり方、分光器の設計方針、迷光対策、協同的散乱スペクトルの解析例、レーザー擾乱の回避方法などを、かなり泥臭い話になるが、論文には書けない計測現場の実態について紹介する。

【講師Webページ】 https://researchmap.jp/tomita_kentaro

※参加者は、対面・オンラインに関わらず、上記URLからZoomシステムへの事前登録が必要です(セミナー開始直前まで登録可)。オンライン視聴の方は、こちらから事前登録していただきますと、zoomアドレスが送付されます。

https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZ0qduGqrDMuHN3loudJKQBGp0gs2xhhfwWU

※ご興味をお持ちの方は、どなたでもご自由にご聴講いただけます。

 研究所内・所外からの大勢のご参加をお待ちしております。

お問い合わせ: 太田雅人(可知化センシングユニット):ota.masato(at)nifs.ac.jp

※(at) を@に直してください。