2023.10.11

【日時】　2023年11月10日（金）15:00-16:00

【場所】　 管理・福利棟４階 第一会議室　※ハイブリッド開催

【講師】　向井 啓祐（超高流束協奏材料ユニット）

【タイトル】　材料の欠陥生成を予測する電子的記述子の探索

【概要】
　材料を効率的に探索する手法として、近年マテリアルズインフォマティクスが注目を集めている。特に、実験コストが高く、環境の模擬が難しい核融合材料においては、本手法を用いた材料の探索やメカニズム解明が効果的であると考えられる。ここでは、対象とする材料の特性と強い相関を持った記述子が必要となるが、軽元素を主成分とする材料に対して有効な記述子はこれまでに明らかにされていなかった。
　そこで本研究では、データベース上の42種のベリリウム金属間化合物を対象に、空孔生成エネルギーと水素の固溶エネルギーを計算し、電子的記述子との相関を調べた。この結果、占有pバンド中心がこれらの特性と強い相関を持つことを明らかにし、本記述子は高い精度で実験的に評価できることを示した。電子的記述子を用いた情報駆動型の材料探索により、材料開発を加速できると考えられる。

【関連サイト】

関連論文：https://doi.org/10.1016/j.actamat.2022.118428

プレスリリース：https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2022-10-21-0

【発表資料】　材料の欠陥生成を予測する電子的記述子の探索